AliExpressと菜鳥網絡
海外の通販サイトはAliExpressしか使っていないので、他のサイトでは違うかもしれないことをお断りしておきます。
『そんなこともあるんだ…』程度に聞き流していただけると、こちらとしても気が楽です。
なお、以下の文章は僕が知っている限りのことなので、盛大なウソが混じっているかもしれません。
AliExpressでの経験や知ったことをまとめたものではありますが、僕はライターでも有識者でもないのでウソや間違いがありましてもご勘弁を。ただの過疎ブログでございます。
・配送システム
現在のAliExpressでは阿里巴巴集団の傘下のひとつ『菜鳥網絡 (Cainiao)』がすべての配送を担っています。
菜鳥網絡が無かった頃は、中国からの荷物はChinaPostが一番速くて一ヶ月くらいでした。もっと遅い配送業者はザラにあり、2〜3ヶ月をかけて世界中を回って届くことも珍しくなかった。
半年かかって届いたこともあります。結局、届かなかったこともある。
香港経由やシンガポール経由、キルギスタン経由も多かった。
とにかく届くのが遅くてバイヤー (買い手) が苛立っていた頃に一念発起したのがジャック・マーさん。
そのマーさんが作ったのが菜鳥網絡。
最初は菜鳥網絡も遅かったのだけど、二年くらいでずいぶん高速化されました。
システムは簡単だけれど、実際に運用するのは大変だったと思います。
要は「乗り合い」です。
同じ街に行くならこの荷物もそこまで乗せて行ってよ、てなことです。
今は知らんが当初は菜鳥網絡に自社トラックはなかったですからね。
全部乗り合い。
この乗り合いシステムを作ったのがマーさん。
実際に配送をするのは既存の業者さんで、それを効率的に取りまとめを行ったのがマーさん。
中国は広いから多くの配送業者があるようで、それらを効率的に組み合わせて乗り合いをさせながら目的地まで荷物を届けるという流通システムが「菜鳥網絡」。
クロネコや佐川急便のような配送業者とは生い立ちが根本的に違います。
トラック等への投資がないので数年で一気に成長できたのだと思う。今では阿里巴巴集団内でも一番の成長株と言われるほど。
現在では菜鳥網絡の流通システムと倉庫の運用で、AliExpressに注文して最短3日で届いたことがあります。中国から3日はビビります。amazonより速い。
日本でも運送業者が垣根を超えて、日JP (日本郵便) 、ヤマト運輸、佐川急便、福山通運、西濃運輸… 等々、他の多くの運送業の皆さんが一致団結して協力するとかなり効率的に配送できそうですもんね。
それを広大な中国でやってのけたのがジャック・マーさんです。行動力・実行力が違います。理屈やシステムは思いつかないことではありませんが、成すは難し。
現在ではさらに進化しているようです。
そんな経緯があったことを踏まえ、い以下がようやく本題となります。
・送り状がコロコロ変わる
AliExpressの配送状況をよくよく見ていると、あることに気付きます。
そう。送り状の番号がコロコロ変わります。
これが前述した菜鳥網絡の「乗り合い」です。
思いっきりわかりやすく書くと…
まず、各商品には送り状が付けられます。
そこから配送業者を乗り継ぐ度、行き先が変わる度に送り状が発行されます。
最初の目的地は中国国内の『おまとめ倉庫』。
僕宛ての複数の荷物の中で、ひとつにまとめて送ったほうが効率的だと判断された荷物は『おまとめ倉庫』に集められます。
どこから発送されるのかで違うらしく、複数の商品を購入したからといって必ずまとまって届くということはありません。
中国で通関される前にはもうまとめられていて、複数の商品がひとつの荷物として通関することは珍しくありません。
理屈で考えても荷物の絶対数が減るのだから、通関にかかる時間が短くなります。
運送費用や手間も小口が少ないほうが早くて安いので、「ついで」がある荷物は一度『おまとめ倉庫』に集められて、そこで新たな送り状が発行されて通関後に飛行機に乗せられることになります。
『おまとめ倉庫』に着くまでに送り状が変わることもあるし、「ついで」がない荷物はまとめられないまま飛行機に乗せられます。
つまり、僕宛ての荷物はトラックや飛行機を乗り継ぐ度に送り状が変わります。
飛行機に乗せられるときの送り状の番号は、中国の通関前にあらかじめ決まっている日本の配送業者のものになります。
日本国内での配送業者が例えばクロネコなら、送り状の番号はもうクロネコのものになっています。
通関後、それをクロネコの仕分けセンターが引き取ってクロネコさんが届けてくれます。
すごいシステムです。
少し前だと日本国内の菜鳥網絡の代理店のようなところ (通関業者) を経由して、そこから改めてJPやクロネコへと『発送』されていたのですが、この一手間なくなったことでさらに速く届くようになりました。
こういった流通システムを考えついたとしても、なかなか実際に運用できるものではありません。
お気付きの人も多いと思いますが、菜鳥網絡は結局一台のトラックも使わず日本にいるバイヤーの手元まで商品を届けてくれます。
今現在 (2025年10月) ではさらに進化しているかもしれませんが、菜鳥網絡の流通システムとはこのようなものです。
AliExpressからの荷物には、上から上から送り状が貼り付けられているのはそのためです。
・送り状の番号
前述の通り、日本の通関時にはすでにクロネコで配達されるならクロネコの送り状番号が、佐川急便で配達されるなら佐川急便の送り状の番号が付いています。
AliExpressの配送状況のページで送り状の番号を見ることができ、当然その番号を見ればどの配送業者さんが配達してくれるのか、海を渡る前からわかります。
送り状の番号 (追跡番号) の頭の英数字が
3 なら佐川急便
5 ならクロネコ
7 はJPのゆうパケット
英字はJPで追跡不可
例外があるかもしれませんが、ほとんどの場合はこのように3, 5, 7, 英字となっています。
業者がわかるとどうなるかと言えば、通関後にどのくらいの日数で配達されるのかがおおまかにわかります。
届け先の場所や立地、飛行機が到着する場所にもよりますが、僕の経験則ではクロネコさんが一番速い。
一番遅いのはJPで、どのくらいで届くのか見当がつかない。(いろいろありましたからね)
佐川急便はその中間。
なお、注文時や乗り合い時に付いた送り状の番号は一回しか使われないため、その商品が辿ったいずれかの送り状の番号でも荷物を追跡することができます。
以前は菜鳥網絡の追跡で見ると、発送時に付いた送り状の番号がどのように変わって手元に届くのかを見ることができました。
現在のAliExpressのアプリの配送状況の確認では、送り状の番号が上書きされるために番号の移り変わりを知ることはできません。たまたま見たときに表示されていたときに見ることができるくらい。
そのかわりというか、AliExpressのアプリ上で荷物がどこに向かってどうなっているのか履歴を知ることができて、以前よりもわかりやすいものになっています。
・一歩先行くマーさん
結局のところ、バイヤーの手元に届けてくれるのはクロネコさんや佐川さんやJPですが、可能な限り時間を短縮してくれたのはマーさんということになります。
マーさんの功績で素晴らしいと思ったのは、返品の時間も短縮してくれたこと。
数年前までは、AliExpressの返品といえばバイヤーの自腹でした。
中国から入ってくるときは安くても、日本から出るときはとても高い。
国際小包は『書留』でしか追跡番号が付かなかったために、最低でも750円〜だった記憶があります。(今はいくらか知らん)
いちいち郵便局に行って、当時は送り状も手書きでした。
※ 現在はあらかじめスマホでラベルを作って、郵便局に設置してあるプリンターで送り状を印刷して貼り付けなければ中国へ送れなくなっています。
現在のAliExpressでは、あらかじめ用意されている返品制度を使うととても簡単に返送できます。
返品する商品にAliExpressから発行される識別番号を付けるだけ。着払いになります。
バイヤーが注文時に指定した届け先の住所まで佐川急便が集配に来てくれるので、識別番号を伝えるだけで返送できます。
もう少し詳しく言うと、返送時の送り先は日本国内の菜鳥網絡の代理店のようなところ (通関業者) になります。
そこに返品される商品が集められて、まとめて中国に "輸出" されます。
届くときも「乗り合い」でしたが、返送時も「乗り合い」。
とても良く考えられた流通システムだと思います。
ここでも菜鳥網絡のトラックは一台も登場しません。すげー!
・amazonとの違い
同じ通販サイトの代表格であるamazonと比べると、流通に大きな違いがあります。
amazonも自社の流通システムがありますが、amazonではamazonで注文を受けた商品しか届けません。
菜鳥網絡は「乗り合い」が基本なので、中国本土では違う宅配業者の荷物も届いてしまうのです。
クロネコのロッカーに佐川急便の荷物が届いているようなものです。
この柔軟性が一番の違いだろうと考えます。
共存というか誰にとっても Win‐Win になるので、菜鳥網絡は一気に成長したのだと思う。じゃないと潰し合いになりますよね。
やはりマーさんの考え方や実行力はすごい。
成功をする人というのは、こういう人が成るべくして成るのだろうと思います。
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