とあるミュージシャンの話

僕にも友人がいます。

彼は大病や癌を患ったものの、今は元気に生活をしている。

同い年で同業者だった人。

社会人になって知り合ったのだけど「同い年」の絆は強い。

僕のほうが先に大病を患って先にドロップアウトをしたけれど、今でも友達関係が続いています。

・職歴

あまり自分から人に言うことはないけれど、僕は元音響作家だったりします。

わかりやすく言えば、いわゆるミュージシャン。

音楽を作ったり、楽器を弾いたり、出版用の楽譜を作ったり、音楽に関係することなら大抵のことをやっていました。

カラオケを作っていたこともあるし、営業ライブにも行っていました。

友人である彼も作家さん。

僕はアミューズメントを得意としていて、彼はCMやイベントの音楽。

昔から食事に行ったり遊びに行ったり、一緒に仕事をすることもありました。

意気投合というのだろうか。

仲良くさせてもらっていたけれど、僕が体調を崩して実家に戻ってからは、会う機会がめっきりと減りました。

しばらくしていると彼も大病を患いました。

フリーランスは何の補償もないから、大きな病気やケガをするとなかなか大変なんですよ。

自分だけならそれでもいいけれど、家族がいると路頭に迷いそうになる。

子供がいると特に困る。

僕は治療と療養で一年半くらい何もしていなかったから、一気に生活が沈みました。

ここでネガティブな話をするつもりはないが、僕も彼も似たような境遇にいましたね。

僕は潔くそのままドロップアウト。

収入面では、彼は録音スタジオの貸し出しもやっていたから僕ほどは沈まなかったんじゃないかな。

・最近の付き合い

病名こそ違うが、仲良く原因不明の大病をした仲間であり同業者の仕事仲間。

正直、連絡をするのがちょっと怖い。

お互いがお互いの生存確認のするような、そんな不安だろうか。

主なやり取りは iMessage。

apple純正のiPhone同士のLINEみたいなアプリが iMessage。

僕が iMessage を送ったとして、返信がなかったらどうしよう… となるわけです。

以前にも連絡をしたら入院していたことがあったり、いつもドキドキですよ。

男同士ということもあって、こまめに連絡を取ることはありません。

いつだって「久しぶり」です。

オッサンになるとそんな友達が多くなるけれど、「久しぶり」を感じないところに友達という関係性を感じる。

一通りの用件や近況報告を済ませると、いつも「そのうちメシでも食おう」となる。

距離があるからなかなか実現しないですけどね。

ふたりとも病院と縁が切れないから、メシの前にどちらかの葬式かもしれない。

それはお互い口に出さないだけで、おぼろげながら感じていることじゃないかな。

悲観的な話ではなく、それでもいいかと思う。

そのときは『お疲れ様』と声をかけたい。

逆のときはいつもと変わらず『久しぶり』と言われたい。

先日ね、彼に連絡をしたら元気そうだった。

そのことがなんだか嬉しくて、今回のブログに書きました。


友人と呼べる人を大切にしたいものです。

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