イヤホンの乱 前編

AliExpress の2025年の11.11セール、ブラックフライデーセール、サイバーマンデーセールで複数のイヤホンを購入しました。

一年ぶりのイヤホン購入は一点集中でお高めのイヤホンを買うか安価なイヤホンを複数買うかで迷い、AliExpress のアプリ内ゲームでクーポンを獲得するたびに1本ずつイヤホンを買うことを思いつきました。

安価なイヤホンは「面白そう」「良さそう」で気軽に買えて、届くまでの時間がとても楽しみになります。

評判やどんなイヤホンなのかを調べないで買うから、ある意味ギャンブル。

期待をしないでフラットな状態で購入するから、届いた後で『すげー!』と驚くことが多いです。

これは安価で面白いイヤホンがたくさんある中国だからこそできること。

それぞれのメーカーやブランドの特色が色濃く反映されていて、お安くてもそれなりに楽しめます。

・2024年

今現在の僕のお気に入りイヤホンは2024年6月に購入した TRN Conch。

1DDで音が近く、深くて丸い音がいつになく気に入ってすんなりと一軍入り。

Conch 以降はイヤホンを購入する機会が激減しました。

そんな中で、2024年の11.11セールの余ったクーポンで、たまたま購入したイヤホンがある。

ほんの出来心で買ったイヤホンが、素晴らしかった。

少し前にBピンの KZ EDX (無印) というイヤホンを購入していて、それがKZらしく好印象のイヤホンだったので、『なんとなく』でその EDX (無印)の後継機を購入。

KZ EDX Lite

EDX (無印) はシンプルで迫力のある音でしたが Bピン で、手持ちのモジュールではBluetooth化ができなかったんですよ。

そういった意味で使い勝手が悪いイヤホンでした。

その後継機の KZ EDX Lite は Cピン で手持ちのBluetoothモジュールが使えます。

見た目は確かに安っぽい。レジンではなくプラスチックの貼り合わせのようです。

音は KZ らしい迫力がある1DDで、ちょっと低音がボワ付くけれど高音域までよく伸びる。

透き通るような音ではないが日常使いならこれで十分。僕が持つ全てのイヤホンを否定するかのような KZ EDX Lite でした。

ゲームや動画に適していて汎用的といえますが、音楽用としても十分使えます。

良い意味で中途半端なチューニングで、何にでも使いやすくなっているのだと思う。

安価なモデルでこのチューニングはとても正しい。

耳に刺さるようなBAの音がしない1DDだから、これを聴きやすいと感じる人は多いだろうと思う。

お値段は驚きの 1.51ドル。当時のドル円レートで226円。

小学生のお小遣いで買える素晴らしいイヤホンです。

僕もあまりの安さに話のネタとしか思っていなかったけれど、本当に226円?と思うほどの音にびっくりしました。

ちなみに、AliExpressやamazonは新製品のほうが安く、2026年1月現在の実勢価格は4〜6ドルになっています。

当時の KZ の底力を感じる1DDイヤホンでした。

高価なイヤホンの音を知っている人にこそ聴いてほしい音。

値段や先入観無しで聴くと、目から鱗が落ちまくります。

・2025年

DDの音が好きな僕は、2025年も1DDイヤホンを中心にイヤホンを選定しました。

1DDはイヤホンの中に仕込んだひとつの小さなスピーカーだけで全ての音を出す、言わば古典的な方式のイヤホン。

でもね、これがいいのよ。どの周波数帯もシームレス。継ぎ目や段差がない音は優しく丸く迫力があります。

しかし、購入1本目の CCA CRA Pro というイヤホンが届かない。

AliExpress から配達遅延クーポンが発行され、出荷から30日が過ぎても届かないために全額払い戻しになりました。

一番最初に目について楽しみにしていたイヤホンなのに残念です。

出鼻をくじかれましたが、購入2本目は無事に届きました。

この2本目のイヤホンから紹介します。

・GK KUNTEN

GK は KZ のサブブランドで、KUNTENには KZ の新型DDが入っています。

下調べをしなくても評判が伝わってくるとても気なるイヤホンです。

昔の KZ は元気で明るい特徴ある音でしたが、最近は少し迷走気味な気がしている KZ。

KUNTEN はなんと、Cピンが 0.78mm なんですよ。

過去、頑なに 0.75mm だった KZ が、ここにきて 0.78mm。

KZ が 0.78mm を出すようになったのは、比較的ここ最近のことだと思う。

具体的に「いつから」かはわかりませんが、最近のお高めのモデルは 0.78mm になっているようです。

今現在売られている KZ のBluetoothモジュールが 0.75mm のまま変更されていないので、ピンのピッチはそのままだろうと推測できました。

予測通り、無事に 0.75mm の KZ AZ09 Pro に付けることができました。

ピンが 0.78mm なら問題があるだろうけど、受け側が 0.78mm だから大きな問題ではないのかもしれませんね。

僕が持っている有線のイヤホンケーブルには 0.78mm もあるので、そっちも使ってみようと思っております。

このイヤホンの新型DDは機械的な構造が新しいというわけではありません。

従来のDDを研ぎ澄ませたところに魅力があります。

KZ Zenith というお高めなイヤホンに入っていたドライバの廉価版が入っているようで、とても音のバランスが良いと評判が高いイヤホンです。

Zenith と KUNTEN はお値段が3倍違うから全く同じドライバが入っているとは思えないので僕は勝手に廉価版と言っていますが、もしかするともしかしないわけではありません。

ですが、安いには安い理由がありますからね、期待をしすぎない意味でもあまり先入観を持たないまま出音を楽しむことにしました。

実際に聴いても KZ Zenith と同じドライバか廉価版のドライバかどうかはわからなかったものの、太い中低音が魅了のイヤホンに仕上がっていました。

相対的に高音域が抜けない印象があるけれど、お値段が AliExpress 11.11セールのクーポン使って 2.56ドル = 412円。

500円でお釣りがありました。このコストパフォーマンスは素晴らしい。

何万円の音がする!とは言わないが、3000円くらいの音には余裕で聴こえます。

比較的フラットなチューニングのところに KZ らしい中低音が鳴るので、KZ が好きな人にはとても魅力的に聴こえると思います。

ただ、昨年の KZ EDX Lite もそうでしたが、昔の KZ らしさからはだんだん離れているように感じます。

これが良いのか悪いのかはわかりませんが、低音好きな人に KUNTEN はたまらない1本になると思います。

特に通勤通学のように、場所を選ばず使いたい人に良さそうです。

・KZ ZVX Pro

3本目に選んだのは、本家 KZ の1DDイヤホン。形が特徴的で音も特徴的。

音だけ聴くと KZ だとわからないほどフラットに近くて、KZの「らしさ」がありません。

チューニングがフラットというよりも音に隙間がある感じで、チャカポコと聴こえてしまいます。

悪い音ではないしドンシャリでもないので使いやすいところではあるけれど、何かが足らない気がする。

逆に、極力特徴を出さないようにチューニングしたのかもしれません。

僕が高音域強調型の TRI Clarion というイヤーチップを使っているせいもあるけど、音に深さがなく、ちょっと尖っている印象。文字通りのチャカポコ。

エレクトロニカなどを聴くには良さそうでも、アコースティックな楽器が多い編成だと厚みがなく聴こえてしまいます。

音が悪くはないが、もう少し芯がある音だと良かったですね。

この ZVX Pro はクーポン使用で破格の 1.97ドル。

イコライザがよく効くので、イコライザに抵抗がない人には面白く使えると思います。

・TRN V10 Pro

1DDと同価格帯の 2DD+2BA の TRN V10 Pro は、先に買値を言います。

今回最安の 1.85ドル。

普通に買っても13〜16ドル付近で安いのに、クーポンやらなんやらでさらにお安く買いました。

音は TRN らしく上から下までスッキリと出てくれます。

汎用性が高く、DDがよく効いているような印象です。

だけど不満が残るモデルです。

上手く言えないけれど、ドライバを無駄遣いしているような気がします。

2DD+2BA なら、もう少しなんとかできる音だと思う。

いや、仕上がりは良いんですよ。高音が出て低音も過不足ない。

しかし、上手くまとまりすぎていて優等生的な音で印象に残りにくい。

これなら 2DD+2BA でなくとも、他のドライバ構成で出せた音なのでは?と勘ぐってしまう音。

TRN の VX (無印) というイヤホンも良い音なんだけれど印象が薄い音で記憶に残りませんでした。

VX (無印) は音場が広く、繊細でキラキラしたとても良い高音域を聴かせるイヤホンなんですが、聴いていると音に飽きてしまうんですよ。優等生すぎる。

V10 Pro も同系だと思う。もう少し特徴があればなァ… と思います。

全然悪くないし安価で守備範囲が広いイヤホンなのに、不完全燃焼チックなイヤホンであることは否めません。

TRN ならば、天を突くような高音域がほしかったですね。

・TRN MT5

5本目は V10 Pro と同じ TRN の1DD。今回購入したイヤホンの中では、一番古くからあるモデルになると思う。

売っているのは知っていたけれど、買っていなかったモデル。

クーポンを使っての4.00ドルは、とても価値がありました。

僕のお気に入りであるイヤホンの TRN Conch の廉価版のようなイヤホンで、とても TRN らしい1本だと思う。

Conch との違いは、音がスッキリとしているかどうかだと思う。

MT5 だけを聴いていればそんなことは思わないけれど、比べるとお値段が2倍の差がそこにあると思う。

通常価格は MT5 が10ドル付近。Conch が22ドル付近。この差がしっかり出ています。

ですが、この MT5 には良いところがたくさんあります。

まず、金属筐体がいいですね。装着感も僕の耳には良かったです。

汎用的なチューニングで、お値段を含めて誰にでもオススメできる1本です。

高音域に突き抜けるようなキラキラ感があればもっと良かったけれど、それは Conch でお楽しみください。

通常価格の10ドルのまま購入しても損をしないどころか割安感があります。

値段を隠したまま聴くと、いくらの音なのかわかりません。(たぶん)

どの音域も自然に聴こえるフラットなチューニングが最大の特徴だと思う。

ドンシャリが好きな人には物足らないかもしれないけれど、音楽、ゲーム、動画など、何を聴いても汎用的で期待に応えるイヤホンです。

もうワンランク上の音を聴きたい人が中堅どころの TRN Conch を買うと納得できると思います。

目から鱗どころか耳から鱗ですよ、きっと。

・CCA Xyrra

6本目に買ったのが、1本目に買って不着だった CCA ブランドの最新型イヤホン。

不着の1本目は1DDでしたが、この6本目は 1DD+1BA。

このイヤホンだけセールから外れて2025年末に購入したので、お値段はお高めの 8.72ドル。今回の最高額。

通常価格が15〜20ドルなので、8.72ドルでも頑張ったほうですが、他のイヤホンを極端に安く買ったから割高なイメージがあります。

しかし、このブログ記事を書き上げるまでにイヤホンが届かなかった。残念。

また不着だろうか?

7本目も買ったばかり。


今回はブログ記事が長くなってきたので、前半はここまで。

イヤホンの乱 (後半) では、複数の同価格帯のイヤホンを聴き比べて気付いたことも書いてみたいと思います。

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