イヤホンの乱 後編
日本の家電量販店では、安価なイヤホンをまとめていくつも買う気にはなれません。
しかし、中国製イヤホンはそれができるから面白い。10ドル以下で買えるイヤホンが選びきれないほどあり、イヤホン好きな人には絶好の遊び場だと思います。
前回のブログ投稿時には間に合わなかったイヤホンが無事に届きましたので、今回はイヤホンの後編とまとめのようなものを。
・CCA Xyrra
6本目になるイヤホンは 1DD+1BA で、バランスが取れている優しい音のイヤホンです。
派手さがなく、落ち着いた趣のある「ややドンシャリ傾向」。
太い低音がよく響いて、どっしりとした迫力のある音に仕上がっています。
BAがいい場所で働いているようで、 低音が厚くても低音に酔うことはなさそうです。
どちらかというとアコースティックな楽器の音色に強いように感じます。個人的に好きな音。
攻撃的な音ではないところがいいですね。派手さはないが、地味でもない。
抜けるような透明感こそないものの、この値段なら十分だろうと思います。
8.72ドル (1,418円) で買えたのは幸運でした。
セール後に買ったので他のイヤホンよりも高額になりましたが、それでもこの音が1500円で買えるのだから恐れ入ります。
CCA のイヤホンということもあり、CCA のBluetoothモジュールに付けました。
音質は良かったのだけど、どうも個体差があるようで装着すると左側がペコペコ鳴るので、継続使用にはストレスが溜まります。
たまたまではあるけれど、総合的な平均点を考えた場合に他のイヤホンより劣ってしまうのはしょうがない。
悪くはなかったけれど、早めに箱にお戻りいただきました。
・KZ Gale
2025年の11.11セールから続いたイヤホン購入も、この7本目で一段落になりました。
というのも、手持ちのクーポンを使い切ったんですよ。
今回の一連のイヤホンの中で2本目となる KZ のイヤホンは、音楽用ではなく「ゲーミング」と銘打っていたイヤホン。
どんな音なのか想像するだけで楽しい。
実際に聴いてみると、KZ らしい硬くて元気の良い明るい音。
これぞ KZ!という音に仕上がっていて、明快でハッキリとした音でゲーム用に使うだけではもったいない。音楽用イヤホンとしても十分です。
ゴリゴリのドンシャリだった頃の KZ を思い出させます。
『ドン』がカッチリと鳴って、『シャリ』が結構しっかり鳴るので、高音域が耳に刺さりやすい人は苦手かもしれない。そんなときはイコライザーで2kHz〜4kHzを少し凹ませると快適です。
この明るい音は癖になります。古い KZ が好きな人には待ち焦がれていたモデルではないだろうか。
1DDで鳴っているのだから、ここがKZの凄さかもしれません。
しかもクーポン等を使って購入金額は2.72ドル。
価値ある2.72ドルでした。目が覚めるような音です。
『イヤホンの乱 (前編) 』で紹介した2024年購入の KZ EDX lite が霞むほどのイヤホンでした。
ここは「さすが KZ」と言っておきましょう。
・最近のイヤホン
イヤホンを7本買って、届いたのはそのうち6本。
届いていない1本は2ヶ月が過ぎても届かないので、このまま届くことはないと思われます。
今回、同じような価格帯からいくつもイヤホンを購入して思ったのは、どのイヤホンも低音が出ます。出過ぎます。
昔のようにボワつく低音ではなく、ハッキリと硬めの低音が出ているから、そういうチューニングなのでしょう。
僕はこの出過ぎる低音を好まないので、少々困っています。
低音が出にくいイヤーチップを使ってみたり、イコライザーで調整したり、その後結局箱に戻してしまいます。
ユーザーが低音低音とひとつ覚えのように低音を求めるからだろうね。
悪しき習慣だと思う。
低音バカになった耳に、バランスという言葉はないのだろう。
もっと困るのが、ボーカルの音域である中音域。
とても分厚くてボーカル曲ならいざ知らず、器楽曲には邪魔になる。
低音も出ているので中音域をヘコまさないと、とても音場が狭く感じます。
これは音質が良くても「良い音」ではないと思う。
もう少しフラットに近くチューニングしてくれると助かるのだけど。
唯一、中音と低音が出すぎていなかったのが KZ ZVX Pro。
でも逆に、他のイヤホンと比べて音に隙間が感じられて物足らなくなるから、聴き比べというのは難しいものです。
これらの低音や中音には、最近のイヤホンの傾向というか流行というか、そういったものが感じられました。
・MVP
改めて、今回購入して手元の届いたイヤホンは以下の通り。
GK KUNTEN
KZ ZVX Pro
TRN V10 Pro
TRN MT5
CCA Xyrra
KZ Gale
この中で僕の耳が選んだ MVP は、TRN MT5 と KZ Gale の2本。
落ち着いた音が好きなら MT5。
派手な音が好きなら Gale。
お好みに合わせて選ぶと良いかもしれません。僕の個人的なオススメです。
通常の相場はどちらも7~11ドル辺りで、値段のインパクトも大きい。
ラインナップのランクでいうとエントリーモデルのひとつかふたつ上程度なんですが、とても10ドル前後のイヤホンとは思えません。
この価格帯は中国製イヤホンの独壇場でしょう。
日本やアメリカが頑張っても、もう追いつけない。
多くの人は、何万円もするイヤホンじゃなくてもいいんですよ。
中学生がお小遣いで買えるイヤホンで良い音が楽しめるなら、僕はそれでいいと思います。
100点じゃなくてもいいと思う。
80点の音だとしても、その残りの20点を埋めるためにどれだけの投資をしなければならないかを考えるとウンザリします。
TRN MT5 は金属製の筐体で安っぽさがなく、優しい落ち着いた音です。
KZ Gale はカッコいいデザインで、目が覚めるような音です。
値段や物の良し悪しにこだわらず、音の好みで選べばきっと良い買い物になると思います。
・総評
僕がそもそも安価な価格帯のイヤホンをたくさん購入したのは、以前使っていたお気に入りのイヤホンが壊れて右側のDDの音が出なくなったから。
一席空いた一軍の座に、どのイヤホンを座らせようかと思ったことが発端でした。
今回購入したイヤホンにはハズレらしいハズレがなく、中国の音響ブランドの底力のようなものを感じました。
6本のイヤホンを買った総額は21.82ドル。
日本円にすると3500円くらいになりますが、音楽好きな僕には楽しい出費でした。
11.11セールから1月までの三か月で6本ですからね。一ヶ月にすると月に1200円程度です。
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