回胴式遊技機

回胴式遊技機とは、いわゆるパチスロのこと。

僕はその昔パチスロ製作をしていて、今回はその頃のお話です。

もう時効だからいいだろう。

・時代背景

昔のパチスロは爆裂機が多く、ファンが多かった。

その『爆裂機』のおかげで様々な規制が入り、紆余曲折を経て現在の寂れたパチンコ店になる。

パチンコもパチスロも同じような運命を辿っている。

現在は、その時代にパチスロを打っていた人達の生き残りが今も打っているだけで、若い人 (新規参入者) は少ない。

言ってみれば、残ったお客を取り合いしているような状況だから、これから10年もするとほとんどのお客は加齢とともにいなくなるんじゃないかと思う。

お店同士で客を取り合い、お店の中でも客を取り合う。

パチスロ人口が増えているわけではない。勝ちにくくなっているから、そりゃそうだろう。

スマホでゲームをしたり漫画を読みながら、ただスロットを回すだけ。

誰が打っても変わらない。

確率が渋い。

出玉も渋い。

バカみたい。

・お遊び

僕がパチスロ製作をしていた頃は、まだZ80のコンパチの時代。

守秘義務があるのでメーカーや機種名は言わないが、好き勝手に改造をしていたよ。

例えば、普通に3枚がけをすると普通に挙動するけれど、一枚がけにすると100%の確率でビッグボーナスが成立する。二枚がけならレギュラーボーナス。

通常は左のリールから止めるけれど、右から止めると取りこぼしなく勝手に成立役が揃うなど好き放題。

設定も1〜5までは普通で、設定6だけ大当り確率を1/8に変えてみたり。

そもそもはデバッグ用に作るが、エスカレートさせて自分が思うように挙動させて遊んでいたよ。

もちろん関係者以外には出回らない極秘の裏ROMですね。

作ったすぐは面白いけど、すぐに飽きてしまう。

・裏話的な…

その頃は『裏物』と呼ばれる違法性のあるパチスロ機が流通していた。

パチスロ本体が流通していたのではなく、その中のROMだけを違法性のある裏ROMに差し替えるのだが。

大きく分けて2種類。

裏ROM屋から買ったり作ってもらうごく一部にだけ流通するものと、全国的に同じような挙動をする裏物とがあった。

前者はハウス物と呼ばれて、ホールが関与しているものがほとんど。

お店に入ったときはノーマル機で、その後で違法性のある裏ROMに差し替える。

後者はメーカー関与と言われているが、実際はもう少し複雑。

メーカーが実際にROMを差し替えることはない。

ただ、裏ROMの出どころがメーカーだったりするから複雑化する。

その答えは販社。

建前上はメーカーもホールも関与していない。

これは本当で、メーカーもホールも正しいことを言っている。

だって、その中間にいる販社がやっているんだもの。

メーカーからは違法性のない正しいパチスロ機が出荷されるが、ホールに到着するまでに販社がROMを差し替える。そのROMの出どころがメーカーだったりする。

ROMライターがあれば個人でも裏ROMを複製することができるから、いくらでも日本全国に広まる。

ま、そんなところ。

実直なメーカーもあれば、危ない機種ばかりを出すメーカーもあった。

その違いは社長だったりするね。

パチスロメーカーといっても少人数でパチスロが作れてしまう。

一時期パチスロメーカーが一気に増えたのもそのため。

中身のROMさえ作れば筐体等は製造委託すればいいから、メーカーが製造工場を持つ必要はない。

言ってしまえば、パチスロメーカーも中小企業と変わらない。

ワンマン社長がいれば、アミューズメント業界全般を見据える社長もいる。どの業界も同じだよ。

・イベント

近くの店で新台導入があると、実際に打ちに行くことがある。

地域最速導入のお店だったり、挙動が不審のパチスロの話があると打ちに行く。

本気で打ちに行くのではなく、どういう出方をするのか、実際の客付きや稼働状況を調べたり、「状態」に入っている台を眺めたり。

実機調査ではあるが自腹です。

仕事として行くのだから、ある程度の仮説をそれぞれの人が立てて持ち帰って、あーだこうだと議論する。

普通の会社の市場調査と同じです。

・小ネタ

当時の機械割は、実機で算出していたんですよ。

事務の女の人も含め、総出で交通量を数えるカウンターを持って、実機を回す。

何ゲーム回して何回何が揃って、それがあらかじめ想定された確率に近くなるかなど、ゲームのデバックと同じようなことをする。

機械割は16000ゲーム回したときの平均だから、結構先が長い。

どうしてそんなことをするかと言えば、パチンコと違って当時のパチスロには小役の取りこぼしがあったから。

いわゆる "オヤジ打ち" で回すのだよ。

ホールにある実機そのままのパチスロ機を回すのだから気が長い。

パチンコの場合は実機を回さず、基盤とパソコンを繋いで単純にブン回す。

こちらは夜通しで何千何万回と勝手に回せるから、検証は結構楽です。

・今は昔

僕がやっていた頃と今とではずいぶん規制や中身が変わっているので、今のパチスロメーカーが昔と同じだとは言わない。

違う点も多数あるだろうし言いたいことがある人もいるだろうが、今回のブログは昔話だと思って軽く受け流してほしい。

僕は今でもたまにパチンコやパチスロ (スマスロ) を回す。

一発が引けても、即抜けや敗退は数知れず。

お客が少ないから結局全部自分で回すことになり、いくらお金を入れても足らない。

これじゃ、打っている側もつまらないだろうね。

僕はお遊び程度にしか打たないけれど、中には昔を夢見て一日中でも回している人がいる。

昔とは機械割が違うから、多少設定が良いくらいではジリ貧必至だと思う。

勝てる高設定がゴロゴロしているとは思えない。


ファンの皆様はお気を付けて。

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