ある夏の日の出来事
2025年の夏は暑かった。僕個人的には2024年のほうが暑かったと思う。理由は夜間の気温の高さ。 2025年は昼間が暑くても夜が涼しい。熱帯夜といっても2024年の熱帯夜よりも気温が低かったと思う。 そんな暑い夏を締めくくる、僕の人生で起きた不思議な話を書こうと思う。 ・真夜中の県道 夜中の1時30分頃、昼間はバスも通る山間部の片側一車線の県道を車で走っていたときのこと。 地方の県道は街灯が少なくてとても寂しいが、よく通る道なので何も気にせず走っていた。 僕が走っている同じ左側の車道の真ん中に、ふと人影が見えた。 車道の真ん中を歩いているのは、女の人のようだった。ワンピースかロングスカートか、そんな服を着ていた。 同じ方に進んでいるから後ろ姿しか見えないが、その追い抜きざまに僕は気が付いた。 裸足だった。 ただでさえ真夜中の真っ暗な県道の車道の真ん中を歩いている女の人。今の時代に裸足で歩くとは。 正直、見てはいけないものを見た気がした。 言い表せない怖さを感じて、ルームミラーやサイドミラーでその女の人のことを見ることができなかった。 僕の感じた『怖さ』の中では過去最高レベル。手も足もこわばって前を見ることしかできなかった。 ただそれだけの話なんだけれど、街灯もほとんどない真っ暗な山道を何も持たずに一人で裸足で歩いている女の人。 「見てはいけない」というよりは、『見えてはいけないもの』が見えたような気がした。すごく怖かった。 真相はわからない。 今もその道を通るが、昼間だって人が歩いているところを見ないのにね。 ・真夜中の国道 片側三車線の大きな国道がある。 時間は夜中の0時を過ぎたくらいだったと思う。 国道の中央分離帯を、30代後半か40代かそのくらいの女の人が歩いていた。 夜中の大きな国道だから、上りも下りも結構スピードを出している車やトラックばかり。 そんな国道の中央分離帯を歩く女の人。 女の人がいてもお構い無しに車がすぐ側をビュンビュン走るから『危ないな』と思った。 でも、女の人は車に轢かれるわけでもなく立ち止まるわけでもなく、こちらに向かって歩いてくる。 僕は三車線の二車線目を走っていたんだけど、どうも女の人は中央分離帯ではなく、三車線の一番内側をこちらに向かって歩いているようで 「みんな見えていないのか?危ないぞ、轢かれるぞ!」 と思った瞬間、僕は気が付い...